PIMCOのエマージング債券市場に対する投資のアプローチとは?

エマージング債券市場への投資では、PIMCOの一貫した投資哲学に基づき、グローバル経済および政治の長期的なマクロ分析を徹底して行い、これをベースに短期的な景気動向等の要因を加味することで微調整を行います。このフレームワークに基づき、複数のステップからなる意思決定プロセスを経て投資判断を決定します。まず、強固な財政状態、安定または改善方向にある政治情勢、十分な外貨準備高、金融危機などのショックに耐え得る債務状況など、クレジット・ファンダメンタルズの良好な国を選別します。その上で、先進国経済からの需要や商品市況、世界的な金利動向など、PIMCOのグローバル経済に対する見通しがこれらの国々に及ぼす影響を考慮します。最後に、市場に歪みをもたらすような動きがないか、需給面でのテクニカル分析を実施します。

このように、多面的な分析による規律ある投資フレームワークに基づき、相対価値の分析だけでなく、国別配分、デュレーション、イールドカーブ、通貨、その他投資ツールの選択などの意思決定を行います。クレジット・ファンダメンタルズが良好であることを重視する投資スタンスにより、ポートフォリオの下方リスクを限定しつつ、与えられた投資環境の中で、様々な戦略の最適化を図ることが可能となると考えます。

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ご留意事項

過去の実績は将来の運用成果を保証または示唆するものではありません。全ての投資にはリスクが伴い、価値は下落する場合があります。債券市場への投資は市場、金利、発行者、信用、インフレなどに関するリスクを伴うことがあります。外貨建てあるいは外国籍の証券への投資には投資対象国の通貨価値の変動や経済及び政治情勢に起因するリスクを伴うことがあり、新興成長市場への投資ではかかるリスクが増大することがあります。PIMCOの運用戦略ではデリバティブ商品を利用します。デリバティブ商品を利用することにより、コストが発生する可能性があり、さらに流動性リスク、金利リスク、市場リスク、信用リスク、経営リスク、そして最も有利な時点でポジションを清算できないリスクなどが発生する可能性もあります。デリバティブ商品への投資により、投資元本以上の損失を蒙る可能性もあります。特定の証券や種類の証券の信用格付により、ポートフォリオ全体の安定性や安全性が確保されるわけではありません。本資料で紹介した投資戦略が、あらゆる市場環境においても有効であるという保証はありません。投資家は、自らの長期的な投資能力、特に市場が悪化した局面における投資能力を評価する必要があります。分散投資によって、損失を完全に回避できるわけではありません。

JPモルガンEMBIグローバル・インデックスはエマージング市場諸国の政府や準政府が発行した米ドル建ての証券、ブレイディ債、ローン、ユーロ債、および各国現地市場の金融商品に投資した場合のトータル・リターンを測定するインデックスであり、測定対象は特定の地域や国に限定されます。インデックスに直接投資することはできません。

本資料には、本資料作成時点でのPIMCOの見解が含まれており、その見解は予告なしに変更される場合があります。本資料は情報提供を目的として配布されるものであり、投資助言や特定の証券、戦略、もしくは投資商品の推奨を目的としたものではありません。