日本クレジット戦略とは? 日本クレジット戦略とは、日系企業が発行する外貨建て債券、円貨建て債券を中心に、国債、地方債、政府機関債、短期金融商品等、政府短期証券およびクレジット・デフォルト・スワップ等を投資対象とするクレジット投資戦略です。外貨建て債券に投資する場合は、為替リスクは原則としてフルヘッジします。機動的な売買を行いながら超過収益獲得を目指す運用に加えて、原則として銘柄入替中心で頻繁な売買を行わないバイ・アンド・メンテナンス運用を提供しています。 PIMCOの日本クレジット戦略の実績 トップダウンとボトムアップ両方の投資戦略を見出し実行できる運用会社にとっては、グローバル債券市場には豊富な投資機会があります。PIMCOはグローバル債券市場のマーケット・リーダーであるとともに、日本では2002年より日本債券運用を開始するなど日本のクレジット市場においても長期にわたる投資実績があります。 PIMCOの日本クレジット戦略の強み グローバルな運用力 世界経済が密接にリンクする環境下、日本債券市場を正確に読み取るには、日本経済や、日本債券市場の分析だけでなく、米国や、中国を始めとしたアジアなど世界経済やグローバルな債券市場の分析が不可欠です。こうした日本市場を国内外の視点からとらえる分析力を可能にするのがPIMCOのグローバルな運用体制です。 日本債券運用に限らず、PIMCOの運用プロセスは常に一貫しています。3〜5年先を見通した長期経済予測会議(セキュラー・フォーラム)と、6〜12ヶ月先を予測する短期経済予測会議(シクリカル・フォーラム)の結果を踏まえ、各市場やセクターのスペシャリストからの情報を加味し、経験豊富なポートフォリオ・マネージャーで構成されるインベストメント・コミッティーにおいて基本的な運用方針を決定します。こうしたトップダウンの判断に加え、セクターや銘柄の選定については、グローバルに展開する各スペシャリストからの提案をボトムアップで集約するアプローチを採用しています。各スペシャリストは常に付加価値の源泉を探求しており、チーム間で活発な意見交換を行なっています。 日本債券運用チームは、適宜PIMCOの全拠点のポートフォリオ・マネージャーと情報連携をしています。こうした体制により、投資アイデアの相対的な価値をグローバルな比較により判断できると考えます。また、すべての保有証券、ポートフォリオのリスクをPIMCO自社開発のシステム、プロセスで管理しています。さらに世界最大級の債券運用残高を有する運用会社として規模のメリットを受け、取引コストを低く抑えることが可能であると考えます。 グローバルに展開するクレジット・リサーチ・チーム 社債の評価と分析は、世界各地に配置されたPIMCOの経験豊富なクレジット・アナリストが担当しています。PIMCOでは、社債の評価において、独立した分析を重視しています。したがって、格付機関のみに頼ることはせず、熟練したPIMCOのクレジット・アナリストによる評価を重視しています。クレジット・ファンダメンタルズが良好かつ改善方向にあり、格上げの可能性が高い銘柄に投資をすることで、キャピタルゲインの獲得も目指します。発行体の評価にあたりPIMCOでは、経営陣との面談が不可欠であると考えます。 PIMCOのクレジット分析の枠組みは、発行体レベルでの事業リスクおよび財務リスクに着目するだけでなく、債券の構造に関わる銘柄固有のリスクも重視します。事業リスクに関しては、当該企業が属する業界の全体的な動きや、業界における企業の競争優位性、事業計画の質、さらに、経営陣の質や事業計画を遂行する能力などを評価します。財務リスクに関しては、レバレッジ、キャッシュフロー、金利負担能力(インタレスト・カバレッジ)、流動性など、様々な財務比率を吟味します。 企業の債務証券を購入する上で主な潜在リスクは、デフォルトリスクおよびスプレッド拡大リスクです。PIMCOでは、比較的信用力の高い企業に集中して投資するとともに、購入時だけでなくその後も継続して債券を綿密に評価することで、格下げやデフォルトによる損失リスクを低下させています。 アナリストは、以下の4つの共通した基準に着目しています。すなわち、(1) ビジネスモデル、(2) キャッシュフロー、(3) バランスシート、(4) 証券の構造です。具体的な指標や財務比率は業種によって異なり、そのため分析結果のレポート形式も異なります。また、上記の4つの要素のどれに重点が置かれるかも業種によって異なりますが、分析に用いられる一般基準は、PIMCOのグローバル・クレジット・リサーチ・チームを通して一貫しています。
PIMCOブログ FRBが自信を見せるソフトランディングに PIMCOが見るリスク 米連邦準備制度理事会(FRB)は、インフレが沈静化するにつれ、来年の失業率は緩やかな上昇にとどまると予想していますが、過去および現在の労働市場のトレンドからPIMCOではそこまでの確信をもっていません。
PIMCOブログ PIMCO サステナブル投資レポートの主なポイント PIMCOのサステナブル投資レポートは、サステナビリティに関するPIMCOの最新の見解をお届けするものです。本稿では発行体との対話、人的資本、炭素排出分析に関し、同レポートの主なポイントをご説明します。