経済・マーケット関連

アジアトレードフロアより2019年第4四半期アップデート

ポートフォリオ・マネージャーのスティーブン・チャンが、PIMCOが考える最近のアジア・クレジット市場の展望と投資機会についてお話します。

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PIMCOは直近の短期経済予測会議で世界経済は減速期に入りつつあると結論づけました。この減速期は2020年まで続き、回復に転じるのか景気後退に陥るのかについて、不確実性が高まると予想しています。

しかしながら、こうした世界的な低成長期にも、アジアのクレジット市場には投資機会が存在するとみています。特にアジアのハイイールド債は、米国のハイイールド債に比べてスプレッドが拡大しており、バリュエーションが魅力的です。投資適格債については、アジアは安定しており、スプレッドはややタイトな平均並みです。

需給面では、中国のハイイールドの不動産銘柄を牽引役に、年初来の供給が高水準で推移しています。ただし、国家発展改革委員会(NDRC)の上限規制により、下半期の供給は減少すると予想しています。

需要面も好調です。アジア・クレジットのファンドは2018年には流出超となりましたが、現在は堅調に推移しています。オープン・エンド型のアジア・クレジットのファンドの残高は300億ドルに達し、アジア・ハイイールドのファンドには力強い流入が続いています。

ファンダメンタルズについては、いくつかの理由からより慎重にみています。第1に、足元では進展がみられるものの、米中間の貿易戦争は今後も続くとみられます。米中貿易戦争はアジア地域の経済成長に下方リスクをもたらしており、信認と投資を妨げる可能性があります。

第2に、中国の信用緩和による刺激策の効果が減退しつつあります。与信の伸び率変化を示す「クレジット・インパルス」は、プラス成長を取り戻せていません。政策当局は、初期の債務水準の上昇による潜在的なリスクを認識し、シャドーバンキングの活動を制限しており、ノンバンクは債務削減モードに戻っています。ここ数カ月は、不動産開発会社や住宅ローンへの資金供与も引き締められています。5月に中国銀行間市場で初めてデフォルトが発生して以来、中小規模の銀行の流動性が細ったことも、クレジットの波及メカニズムの効果をさらに低下させています。PIMCOでは、中国人民銀行が定める最優遇貸出金利(LPR)と、それが資金調達コストに与える影響の推移を注視しています。

苦境を回避し、投資機会を見定めるには、しっかりしたクレジット・リサーチとアクティブなマネジメントが重要です。繰り返しになりますが、不確実性が増し、世界的に低成長に向かう環境でも、セクター間や銘柄間に、相対的な投資機会は豊富に存在します。インドのインフラ分野では、航空輸送の伸びが構造的なストーリーとして、発行体の耐性の維持に寄与するとみています。再生エネルギーの分野もまた、負債による資金調達の注目を幅広く集めている、環境・社会・ガバナンス(ESG)の目標を満たしています。

ご留意事項



2019年10月15日撮影

過去の実績は将来の運用成果を保証するものでも依拠可能な形で示唆するものでもありません。本資料の予想や予測はあくまで将来の予測に過ぎず、実際の結果はこれらの予測と大きく異なる場合があります。

本ビデオはPIMCO Asia Limited により香港で発行されたものですが、香港の証券先物委員会によるレビューを経たものではありません。本ビデオはPIMCO Asia Pte Limited によりシンガポールで発行されたものですが、シンガポール金融管理庁によるレビューを経たものではありません。全ての投資にはリスクが伴い、価値は下落する場合があります。外貨建てあるいは外国籍の証券への投資には投資対象国の通貨価値の変動や経済及び政治情勢に起因するリスクを伴うことがあり、新興成長市場への投資ではかかるリスクが増大することがあります。債券市場への投資は市場、金利、発行体、信用、インフレ、流動性などに関するリスクを伴うことがあります。ほぼ全ての債券及び債券戦略の価値は金利変動の影響を受けます。デュレーションの長い債券及び債券戦略は、より短い債券及び債券戦略と比べて金利感応度と価格変動性が高い傾向にあります。一般に債券価格は金利が上昇すると下落し、現在のような低金利環境ではリスクが高まります。債券取引におけるカウンターパーティーの取引能力の低下が市場流動性の低下や価格変動制の上昇をもたらす可能性があります。債券への投資では換金時に当初元本を上回ることも下回ることもあります。モーゲージ担保証券と資産担保証券は金利水準に対する感応度が高い場合があり、期限前償還リスクを伴い、また、発行体の信用力に対する市場の認識に応じてその価格は変動する可能性があります。また、一般的には政府または民間保証機関による何らかの保証が付されていますが、民間保証機関が債務を履行する保証はありません。高利回りで低格付けの証券はより高格付けの証券よりも高いリスクを伴います。また、それらへ投資しているポートフォリオは投資していないポートフォリオに比べてより高いクレジット・リスクと流動性リスクを伴う場合があります。株式の価値は一般的な市場、経済、産業の実体と見込み両方の状況によって減少する可能性があります。デリバティブ商品とモーゲージ関連商品を利用することにより、コストが発生する可能性があり、さらに流動性リスク、金利リスク、市場リスク、信用リスク、経営リスク、そして最も有利な時点でポジションを清算できないリスクなどが発生する可能性もあります。デリバティブ商品への投資により、投資元本以上の損失を被る可能性もあります。

金融市場動向やポートフォリオ戦略に関する説明は現在の市場環境に基づくものであり、市場環境は変化します。本ビデオで言及した投資戦略が、あらゆる市場環境においても有効である、またはあらゆる投資家に適するという保証はありません。投資家は、自らの長期的な投資能力、特に市場が悪化した局面における投資能力を評価する必要があります。投資判断にあたっては、必要に応じて投資の専門家にご相談ください。

本資料には、本資料作成時点でのPIMCOの見解が含まれていますが、その見解は予告なしに変更される場合があります。本資料は情報提供を目的として配布されるものであり、投資助言や特定の証券、戦略、もしくは投資商品の推奨を目的としたものではありません。本資料に記載されている情報は、信頼に足ると判断した情報源から得たものですが、その信頼性について保証するものではありません。

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