経済・マーケット関連

アジアトレードフロアより2019年第2四半期アップデート

ポートフォリオ・マネージャーのスティーブン・チャンが、アジア・クレジット市場で注目している2つのセクターと警戒すべき点についてお話します。

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アジア・クレジット市場は、今年に入りこれまでに昨年の損失の相当部分を取り戻しています。 それでもなおバリュエーションは妥当かやや割安な水準で、PIMCOでは米国や他のエマージング市場に比べ相対的に魅力的だと考えています。

ファンダメンタルズ面では、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ停止が追い風となるほか、景気刺激政策により、 中国の景気回復を予想させる好ましい経済データもここまで報告されています。 需給環境も良好です。今年はこれまで多額の新規発行がありましたが、資金流入は依然としてプラスで、今後も市場での順調な消化が期待できます。

現時点で潜在的な投資機会を見出している2つの主要なセクターは、中国の大手不動産開発とアジアの輸送インフラです。 マーケット・シェアを拡大し続けており、最近の財務諸表からも着実に債務削減が進んでいる様子がうかがえることから、大手不動産開発企業を選好しています。 国内の資金市場も活性化し、資金調達の柔軟性も高まっています。

アジアの輸送インフラセクターも政府による景気刺激策の恩恵を受けるでしょう。 旅客輸送は増加しつつあり、さらに政府はプロジェクト開発を促進するでしょう。

一方で、次の2つの分野を特に警戒しています。 一つはアジア全域の金属・鉱業セクターです。石炭価格をはじめとして、商品価格のボラティリティは高くなっています。 このセクターは、今年は信用格付改善の余地はほとんどなく、経済の動向を踏まえると、リスク・リターン特性は下方に偏っているとみています。

警戒している二つ目のセクターは、中国の地方政府の資金調達機関(LGFV)です。 2019年は、市場が長く想定してきた政府の暗黙の支持が、政策の変更あるいは当局によるストレステストを受けて 変わる可能性もあり、LGFVにとっては借り換えに苦労する年になるでしょう。

今年は、アジア・クレジットの資産クラス全体、特に中でもハイ・イールド市場を前向きに見ていますが、 セクターによって大きな違いがあり、投資家の皆様の期待に沿うリターンを提供するには、 アクティブ運用と資産クラス内での資産配分が鍵となるでしょう。

留意事項


2019年4月16日撮影

過去の実績は将来の運用成果を保証または示唆するものではありません。今後の見通しに関する言及はあくまで予測であり、実際には大きく異なる結果となる可能性があります。

全ての投資にはリスクが伴い、価値は下落する場合があります。債券市場への投資は市場、金利、発行者、信用、インフレ、流動性などに関するリスクを伴うことがあります。ほぼ全ての債券及び債券戦略の価値は金利変動の影響を受けます。デュレーションの長い債券及び債券戦略は、より短い債券及び債券戦略と比べて金利感応度と価格変動性が高い傾向にあります。一般に債券価格は金利が上昇すると下落し、現在のような低金利環境ではリスクが高まります。債券取引におけるカウンターパーティーの取引能力の低下が市場流動性の低下や価格変動制の上昇をもたらす可能性があります。債券への投資では換金時に当初元本を上回ることも下回ることもあります。コモディティは市場、政治、規制、自然などの条件により高まるリスクを伴い、全ての投資家に適しているとは限りません。外貨建てあるいは外国籍の証券への投資には投資対象国の通貨価値の変動や経済及び政治情勢に起因するリスクを伴うことがあり、新興成長市場への投資ではかかるリスクが増大することがあります。特定の証券や種類の証券の信用格付により、ポートフォリオ全体の安定性や安全性が確保されるわけではありません。モーゲージ担保証券と資産担保証券は金利水準に対する感応度が高い場合があり、期限前償還リスクを伴い、また、発行体の信用力に対する市場の認識に応じてその価格は変動する可能性があります。また、一般的には政府または民間保証機関による何らかの保証が付されていますが、民間保証機関が債務を履行する保証はありません。高利回りで低格付けの証券はより高格付けの証券よりも高いリスクを伴います。また、それらへ投資しているポートフォリオは投資していないポートフォリオに比べてより高いクレジット・リスクと流動性リスクを伴う場合があります。

金融市場の動向や運用に関する言及は現在の市場環境に基づくものであり、市場は変動します。本ビデオで言及した投資戦略が、あらゆる市場環境においても有効である、またはあらゆる投資家に適するという保証はありません。投資家は、自らの長期的な投資能力、特に市場が悪化した局面における投資能力を評価する必要があります。投資判断にあたっては、必要に応じて投資の専門家にご相談ください。

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