経済・マーケット関連

アジアトレードフロアより2019年第1四半期アップデート

2019年のアジア市場・為替は非常に魅力的な投資機会を有する一方で慎重な姿勢が必要だと考えています。ポートフォリオマネジャーのスティーブン・チャンが、2019年のアジア市場・為替の見通しについてご説明します。

詳しくはこのセクションから

テキスト形式で読む

スティーブン・チャン: アジアの多くの投資家にとって2018年は厳しい1年でした。アジア通貨指数ADXYは約4%低下し、JPモルガン・アジア・クレジット指数(JACI)は0.8%、ハイイールド部分は3%以上下落しました。PIMCOの短期経済予測では 今年世界経済の同時減速を予想しており、アジアも例外ではありません。

多くの国で経済調整が起こり、そこに投資機会も生まれるでしょう。2019年は警戒感を高めながらも、国レベルの投資機会を見出したいと考えています。

中国は今年 マクロ面で、3つの試練に直面すると予想しています。第一の試練は米国との貿易摩擦で、これはすぐには解決されないでしょう。第二は昨年のレバレッジ縮小政策の影響の顕在化です。そして第三の試練は2つの試練からくる消費意欲と起業家精神の減退です。政府による景気対策は漸進的で効果が表れるには時間を要するでしょう。しかし市場はこのようなやや悲観的な見方を反映済みで、バリュエーションは魅力的な水準にあると考えています。

一部のセクターやボトムアップにより有望な投資機会を見出していきます。運用の柔軟性を活かし、できるだけ多くの投資機会を捉えたいと考えています。

中国以外ではインドが有望だと考えています。昨年後半のノンバンクに関する悪い報道を受けて、クレジット市場は下落しました。しかし金融システムに流動性不足はなく、銀行資金は預金で潤沢です。年内の選挙に向けて値動きが予想されるものの、短期金融債や準政府債は比較的安定した動きが続くでしょう。

また国外の影響をさほど受けないインドネシアも安定した動きを見せると考えています。成長路線を維持し、特に国債や準政府債で好パフォーマンスが期待できます。

アジア通貨には全般的に慎重姿勢です。特にキャリーが低く景気の影響を受けやすい台湾や韓国など 輸出主導型経済の通貨には要注意です。中国人民元については、昨年好調だった輸出の停滞が予想されますが、長引く貿易交渉によりレンジ内の動きとなるでしょう。ASEAN通貨ではフィリピンペソに警戒しています。インフレが加速し 実質金利は既にマイナスとなっています 。

世界経済の同時減速の流れのなかで、PIMCOはより慎重なスタンスを取っています。しかし今年は 積極的な国の入れ替えや、割安となった固有銘柄を厳選するアクティブ運用により、多くの超過収益が生み出せる年になると考えています。

ご留意事項


過去の実績は将来の運用成果を保証または示唆するものではありません。

外貨建てあるいは外国籍の証券への投資には投資対象国の通貨価値の変動や経済及び政治情勢に起因するリスクを伴うことがあり、新興成長市場への投資ではかかるリスクが増大することがあります。全ての投資にはリスクが伴い、価値は下落する場合があります。債券市場への投資は市場、金利、発行体、信用、インフレ、流動性などに関するリスクを伴うことがあります。ほぼ全ての債券及び債券戦略の価値は金利変動の影響を受けます。デュレーションの長い債券及び債券戦略は、より短い債券及び債券戦略と比べて金利感応度と価格変動性が高い傾向にあります。一般に債券価格は金利が上昇すると下落し、現在のような低金利環境ではリスクが高まります。債券取引におけるカウンターパーティーの取引能力の低下が市場流動性の低下や価格変動制の上昇をもたらす可能性があります。債券への投資では換金時に当初元本を上回ることも下回ることもあります。債券への投資では換金時に当初元本を上回ることも下回ることもあります。モーゲージ担保証券や資産担保証券は金利水準の変化に対する感応度が高い場合があり、期限前償還リスクを伴い、また、一般的には政府または民間保証機関による何らかの保証が付されていますが、民間保証機関が債務を履行する保証はありません。高利回りで低格付けの証券はより高格付けの証券よりも高いリスクを伴います。 また、それらへ投資しているポートフォリオは投資していないポートフォリオに比べてより高いクレジット・リスクと流動性リスクを伴う場合があります。株式の価値は一般的な市場、経済、産業の実体と見込み両方の状況によって減少する可能性があります。デリバティブ商品を利用することにより、コストが発生する可能性があり、また流動性リスク、金利リスク、市場リスク、信用リスク、経営リスク、そして最も有利な時点でポジションを清算できないリスクなどが発生する可能性もあります。デリバティブ商品への投資により、投資元本以上の損失を被る可能性もあります。

金融市場の動向に関する記述は現在の市場環境に基づくものであり、市場環境は変化します。本ビデオで言及した投資戦略が、あらゆる市場環境においても有効である、またはあらゆる投資家に適するという保証はありません。投資家は、自らの長期的な投資能力、特に市場が悪化した局面における投資能力を評価する必要があります。投資判断にあたっては、必要に応じて投資の専門家にご相談ください。

本ビデオには、ビデオ作成時点でのPIMCOの見解が含まれていますが、その見解は予告なしに変更される場合があります。本ビデオは情報提供を目的として配布されるものであり、投資助言や特定の証券、戦略、もしくは投資商品の推奨を目的としたものではありません。本ビデオに記載されている情報は、信頼に足ると判断した情報源から得たものですが、その信頼性について保証するものではありません。

ピムコジャパンリミテッドが提供する投資信託商品やサービスは、日本の居住者であり、かつ法律による制約のない方に対して提供するものであり、かかる商品やサービスが許可されていない国・地域の方に提供するものではありません。

運用を行う資産の評価額は、組入有価証券等の価格、デリバティブ取引等の価値、金融市場の相場や金利等の変動、及び組入有価証券の発行体の財務状況や信用力等の影響を受けて変動します。また、外貨建資産に投資する場合は為替変動による影響も受けます。したがって投資元本や一定の運用成果が保証されているものではなく、損失をこうむることがあります。運用によって生じた損益は、全て投資家の皆様に帰属します。弊社が行う金融商品取引業に関してお客様にご負担頂く手数料等には、弊社に対する報酬及び有価証券等の売買手数料や保管費用等の諸費用がありますが、それらの報酬及び諸費用の種類ごと及び合計の金額・上限額・計算方法は、投資戦略や運用の状況、期間、残高等により異なるため表示することができません。

本ビデオの一部、もしくは全部を書面による許可なくして転載、引用することを禁じます。PIMCOは、アリアンツ・アセット・マネジメント・オブ・アメリカ・エル・ピーの米国およびその他の国における商標です。

フィルタ: すべてリセット

フィルタ

Close Filters Dropdown
  • タグ

    リセット

    閉じる
  • Category

    リセット

    Bond by Bond
    Careers
    Economic and Market Commentary
    Investment Strategies
    PIMCO Foundation
    PIMCO Education
    View from the Investment Committee
    View From the Trade Floor
    Viewpoints
    Education
    閉じる
  • リセット

    閉じる
() filters applied

ビデオ一覧

コンテンツ を探す
  • 債券の銘柄選択
  • Careers
  • 経済・市場コメント
  • 運用戦略
  • PIMCO基金
  • PIMCO Education
  • インベストメント・コミッティー
  • View From the Trade Floor
  • PIMCOの視点
  • 債券の基礎
  • A
  • B
  • C
  • D
  • F
  • G
  • H
  • I
  • K
  • M
  • P
  • Q
  • R
  • S
  • T
  • W
  • Z
クリア
Del Anderson
クレジット・アナリスト
Meredith Block
ESG Research Analyst
David L. Braun
ジェネラリスト・ポートフォリオ・マネージャー
Jelle Brons
グローバル社債チームのポートフォリオ・マネージャー
Erin Browne
マルチアセット戦略担当ポートフォリオ・マネージャー
Grover Burthey
ESGポートフォリオ・マネジメントの統括責任者
Libby Cantrill
公共政策担当
Stephen Chang
ポートフォリオ・マネージャー
Devin Chen
米国商業用不動産チームの共同統括責任者
Richard Clarida
グローバル経済アドバイザー
Mathieu Clavel
ポートフォリオ・マネージャー
Pramol Dhawan
ポートフォリオ・マネージャー
David Fisher
戦略的パートナービジネスの共同統括責任者
David Forgash
ポートフォリオ・マネージャー
Nick Granger
定量分析担当ポートフォリオ・マネージャー
Adam Gubner
Portfolio Manager, Distressed Debt
Gregory Hall
米国ウェルス・マネジメント統括責任者
Ray Huang
エグゼクティブ・バイス・プレジデント
Daniel H. Hyman
エージェンシー・モーゲージ債ポートフォリオ・マネジメントチームの共同統括責任者
Daniel J. Ivascyn
グループ最高投資責任者(グループ CIO)
Mark R. Kiesel
グローバル・クレジット担当最高投資責任者(CIO)
Samuel Mary
ESGリサーチ・アナリスト
Kyle McCarthy
オルタナティブ・クレジット・ストラテジスト
Mohit Mittal
ポートフォリオ・マネージャー
John Murray
ポートフォリオ・マネージャーおよびグローバル・プライベート不動産統括責任者
Rick Pagnani
保険リンク証券の統括責任者
William Quinones
Product Strategist
Lupin Rahman
ソブリン・クレジットのグローバル統括責任者
Steve A. Rodosky
ポートフォリオ・マネージャー
Emmanuel Roman
最高経営責任者(CEO)
Jerome M. Schneider
ポートフォリオ・マネージャー
Marc P. Seidner
非伝統的戦略担当の最高投資責任者
Kimberley Stafford
プロダクト戦略部門 グローバル統括責任者
Jason R. Steiner
ポートフォリオ・マネージャー
Christian Stracke
社長 および クレジット・リサーチ部門のグローバル統括責任者
Geraldine Sundstrom
アセットアロケーション戦略担当のポートフォリオ・マネージャー
Jessica K. Tom
シニア・クレジット・アナリスト
François Trausch
PIMCO Prime Real Estate (旧アリアンツ・リアルエステート) 最高経営責任者(CEO)兼 最高投資責任者(CIO)
Matt Tuten
ポートフォリオ・マネージャー
Megan Walters
PIMCO Prime Real Estate (旧アリアンツ・リアルエステート) 調査部門 グローバル統括責任者
Qi Wang
ポートフォリオ執行担当 最高投資責任者(CIO)
Jamie Weinstein
ポートフォリオ・マネージャー, スペシャル・シチュエーションズ戦略担当
Tiffany Wilding
エコノミスト
Kirill Zavodov
ポートフォリオ・マネージャー
PIMCO
Seray Incoglu
シニア・バイス・プレジデント
Michael Cudzil
ポートフォリオ・マネージャー
セクション : タグ : 日付 : エキスパート :
すべてリセット
Credit Outlook: High Quality Bonds Offer Equity-Like Return Potential
PIMCOの視点

クレジット市場の見通し:株式並みのリターンの可能性を提供する質の高い債券(video)

クレジット市場の見通し:株式並みのリターンの可能性を提供する質の高い債券

投資適格債を含む質の高い債券の中で足元の魅力的な利回りを確保することが、いかに投資家のメリットになるかについて、PIMCOの専門家がご説明いたします。また、ボラティリティが低く株式並みのリターンをもたらす可能性のある分野についても探ります。

What’s Driving Growth in European Data Centers?
PIMCOの視点

欧州データセンター市場の拡大を促進する要因とは?(video)

欧州データセンター市場の拡大を促進する要因とは?

欧州のデータセンターの基本的な状況を概観した上で、これが長期的な成長トレンドであるとPIMCOが確信する理由をご説明します。今回の独占インタビューでは、PIMCOのポートフォリオ・マネージャーであるキリル・ザボドフが、Apto社の最高経営責任者(CEO)であるラッセル・プール氏と共に、この分野における今後の見通しと投資機会について議論します。

PIMCOのオルタナティブ投資について

Four Reasons for the Recent Rise in Global Bond Yields
View From the Trade Floor

最近のグローバル債券 利回り上昇:4つの理由(video)

最近のグローバル債券 利回り上昇:4つの理由

インフレが低下しつつあるなかで、債券の利回りは上昇しています。債券担当ポートフォリオ・マネージャーのマイク・クジルが、利回り急上昇の理由と、いま債券の魅力が特に高まっている理由をご説明します。

Investing Across the Spectrum: Part 4
PIMCOの視点

公募・私募の両市場へ投資する意味~運用担当者に聞く:その4(video)

公募・私募の両市場へ投資する意味~運用担当者に聞く:その4

レバレッジド・ファイナンス担当のポートフォリオ・マネージャーであるデービッド・フォールガッシュと、欧州プライベート・クレジット担当のポートフォリオ・マネージャーであるマシュー・クラベルが、経営不振などに陥っている企業などへの投資機会と、PIMCOがなぜ信頼できるソリューションを提供できるかについてご説明します。

公募・私募の両市場へ投資する意味~運用担当者に聞く:その1

公募・私募の両市場へ投資する意味~運用担当者に聞く:その2

公募・私募の両市場へ投資する意味~運用担当者に聞く:その3

PIMCOの視点

公募・私募の両市場へ投資する意味~運用担当者に聞く:その3(video)

公募・私募の両市場へ投資する意味~運用担当者に聞く:その3

ストラクチャード・クレジット担当のポートフォリオ・マネージャーであるマット・トゥーテンと、プライベート不動産担当のポートフォリオ・マネージャーであるデビン・チェンが、他社では見いだせない投資機会をPIMCOが特定できる理由と、パンデミック時の方向転換が功を奏した理由をご説明します。

公募・私募の両市場へ投資する意味~運用担当者に聞く:その1

公募・私募の両市場へ投資する意味~運用担当者に聞く:その2

公募・私募の両市場へ投資する意味~運用担当者に聞く:その4

Investing Across the Spectrum: Part 2
PIMCOの視点

公募・私募の両市場へ投資する意味~運用担当者に聞く:その2(video)

公募・私募の両市場へ投資する意味~運用担当者に聞く:その2

プライベート・クレジット担当ポートフォリオ・マネージャーのジェイミー・ワインスタインと、マルチセクター・クレジット担当ポートフォリオ・マネージャーのモヒト・ミッタルが、部門間の協働を必要する案件と、2023年の銀行危機の際にPIMCOの情報共有がいかに重要な役割を果たしたかについて論じます。

公募・私募の両市場へ投資する意味~運用担当者に聞く:その1

公募・私募の両市場へ投資する意味~運用担当者に聞く:その3

公募・私募の両市場へ投資する意味~運用担当者に聞く:その4

結果をさらにダウンロードする さらに {{cCtrl.fetchResults}} コンテンツをみる