オルタナティブ戦略は、株式や債券など伝統的な市場のパフォーマンスとの相関が低く、あるいは殆ど見られないのと同時に、市場のさまざまな投資機会へのアクセスも広げてくれます。オルタナティブ投資は、簡単に言えば、より高いリスクレベルを許容できる投資家のポートフォリオの分散向上に役立つ戦略です。特に市場でストレスが高まっている時期には、この特性が重要となります。 ここでは、ポートフォリオにオルタナティブ投資を追加した場合の、新たな投資機会の例をご紹介します。 1.市場とは異なる動き 通常の個別銘柄の売買以外にも、市場と向き合うにはさまざまな方法があることをご存じでしょうか。例えば、オルタナティブ戦略の中には、株価の下落時に利益が上げられるものや、「ヘッジ」によって、予期せぬ値動きのリスク抑制を狙った戦略もあります。このようなアプローチは、公開市場の値動きが激しい時には、ポートフォリオを守るクッションとなります。 2.新たな投資機会へのアクセス オルタナティブ投資は投資可能な分野を広げてくれます。伝統的な株、債券、現金などへの投資があまり振るわない場合、又は恐怖を感じる場合でも、オルタナティブ投資は専門的な市場に投資範囲を広げることで、投資機会をさらに増やすことができます。例えば非公開市場での投資や、商品(コモディティ)や不動産やインフラなどへの投資です。 3.非流動性の潜在的なメリットを理解する 毎日売買が可能なミューチュアル・ファンド(投資信託)など流動性の高い商品は、市場のストレスが高まった場合、投資家の換金需要に対応するため現金化を余儀なくされ、保有資産を低価格で売り急ぐ必要がある場合がありますが、日次売買を通常行わない仕組みであるオルタナティブ戦略は、そのような状況に追い込まれることが比較的少ないといえるでしょう。また、市場のストレスや混乱によって価格が大きく下落している資産を安く購入できる、魅力的な投資機会を得ることができるかもしれません。さらに、リスクが高まる傾向のある流動性の低い資産を保有することで、それに見合う高い利回りが得られる可能性があります。 今はオルタナティブ投資開始の好機か - 新型コロナ危機後に備える 現在も進行中の新型コロナウイルスによる危機は、既に市場と投資家の双方の心理状態に十分大きな打撃を与えてきましたが、まだ見ぬこれから先の不確実性はさらに大きなものかもしれません。いまはかつてないほど、将来に向けたポートフォリオ構築にあらゆる選択肢を考慮する必要があります。それには、分散を高めたり、これまでとは違う新たな市場に投資したり、プライベート・クレジットなど、現在大きなゆがみが生じている分野の投資妙味を考えるなど、数多くの手立てが考えられます。 攻めの姿勢でポスト新型コロナの環境に備えることは、すべての戦略の中で最も価値ある戦略かもしれません。 PIMCOのオルタナティブ戦略に関する詳細は、ホームページの「オルタナティブ投資」のページをご覧ください。
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PIMCOの視点 データセンター、集合住宅、物流施設などの不動産への投資機会(video) 景気後退懸念の中で魅力的なリターンを追求するために、公募・私募市場のデットとエクイティ市場で魅力的なセクターについてお話します。
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