ポートフォリオにおける債券の役割 近年の債券市場の進化に伴い、投資家は債券をポートフォリオの分散、インカムの源泉、そして元本確保の手段として捉えるようになりました。債券市場を投資元本を増やす手段の一つとして利用する投資家もいます。 共有 共有 Share via LinkedIn Share via Facebook Share via Twitter Share via Email お気に入り登録 お気に入り登録 ダウンロード ダウンロード 印刷 印刷 お役立ちツール ケーススタディ 今日のトピックス これだけは知っておきたい 理解度チェック シリーズ1のお役立ちツールを見る 近年の債券市場の進化に伴い、投資家は債券をポートフォリオ分散、インカムの源泉、そして元本保全の手段として捉えるようになりました。債券市場を投資元本を増やす手段の一つとして利用する投資家もいます。 ポートフォリオ内での債券の役割 投資家はさまざまな理由で投資ポートフォリオに債券を組み入れます。インカム獲得、元本保全、元本増加、あるいは景気後退に対する備え(ヘッジ)などの理由があります。ここでは、それらをひとつずつご説明します。 インカム獲得 債券は通常四半期ごと、半年ごとあるいは1年に一度、クーポンという形で投資家にインカムを提供します。投資家はそのインカムを使うことも、再投資することもできます。株式も配当という形でインカムを提供しますが、債券よりも支払いは不確実で、一般に金額も債券のクーポンより低くなります。 元本保全 株式と異なり、(発行体のデフォルトがない限り)投資元本は満期に全額返済されます。元本損失のリスクを嫌う投資家にとって債券が魅力的な点です。 元本を増やす 債券は元本保全のための投資とみられる場合が多いものの、元本を増やす機会も提供します。保有する債券の価格上昇を利用して、その満期が来る前に流通市場において債券を売却すれば、元本を増やすことができます。これは一般にトータル・リターン投資と呼ばれ、債券投資では比較的人気の高い戦略です。 景気後退に対する備え(ヘッジ) 株式投資家は一般的に景気後退を嫌いますが、債券投資家には歓迎される場合もあります。景気後退によってインフレ率が低下し、債券によるインカムの魅力が増すためです。景気後退は、企業収益にとっても株式市場にとってもマイナスであるため、そのような時期には債券によるインカムの魅力が高まります。 債券市場の変動(ボラティリティ)と、成長ポートフォリオ内の債券の役割に注目したケーススタディをご覧ください。シリーズ1の「ケーススタディ」をよむ 3出所:ブルームバーグ 2018年3月31日現在。債券はブルームバーグ・バークレイズ総合指数(米ドル・フルヘッジ付)、株式は2001年1月31日より前はS&P500トータル・リターン・インデックスを使用、それ以降はMSCIワールド・トータル・リターン・インデックス(米ドル・フルヘッジ付)を使用。 債券による分散 通常、株式などの他の投資資産に比べ価格変動が小さいため、債券は守りの資産と考えられています。多くの投資家は、リターンのバラつき(ボラティリティ)を減らしポートフォリオ全体のリスクを抑える分散の手段として、債券を組み入れています。 下のグラフは、債券や株式を含む異なる資産のここ30年近くのリターンのバラつきを表しています。グラフの0%より上の部分はプラスのリターンを、下の部分はマイナスを表します。このグラフから、債券のリターンは相対的に安定し、株式とは異なるリターンの特性を持っていることがわかります。
ポートフォリオにおける債券の役割 近年の債券市場の進化に伴い、投資家は債券をポートフォリオの分散、インカムの源泉、そして元本確保の手段として捉えるようになりました。債券市場を投資元本を増やす手段の一つとして利用する投資家もいます。