トピック3:債券と株式の違い

株式とその仕組みについて理解している投資家は多いと思います。その知識を活かすと、債券投資をより理解しやすくなるでしょう。

式とその仕組みについて理解している投資家は多いと思います。その知識を活かすと、債券投資はより理解しやすくなります。

債券 vs 株式:類似点と相違点

投資家がある企業に投資したいと考えた場合、株式と債券のどちらを購入するかを選択できます。どちらも企業が活動資金を調達する手段です。なお、企業活動に用いる債務と自己資本を併せた全体における内訳を資本構成と呼びます。

投資家が企業の株式を購入した場合、投資家はその企業の所有者の一人となります。一方、債券を購入した場合は、投資家はその企業に資金を貸していることになります。

下の表にまとめられているように、債券投資と株式投資にはいくつか重要な違いがあります。

株式 (自己資本) 債券 (債務)
投資の意味 企業の所有者となる 企業への資金の貸し手となる
収入 企業の裁量によって、企業の業績に応じた配当を受け取る 定期的にクーポン(金利)を受け取る。クーポン支払いのタイミングと金額は固定。(発行体が債務不履行(デフォルト)しない限り)確実に受け取ることができる。
元本確保 戻ってくる元本の額は、売却時の株価による 発行体債務不履行(デフォルト)しない限り)元本は満期に全額返済
リスクの特性 相対的に高い 相対的に低い
企業業績が好調な場合 配当額は上昇し、株価の上昇によりさらに利益が得られる可能性 クーポンの支払額は一定で、予め決められた元本が返済される
企業業績が不調な場合 配当額は下がり、株価の下落により元本が確保されない可能性 クーポンの支払額は一定で、予め決められた元本が返済される
企業が倒産した場合 株式は価値が無くなり、投資家は元本を100%失う可能性 倒産企業の資産に対して優先的請求権を持つ。元本を全額失う可能性もあるが、一部を回収できる可能性もある
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具体例

債券と株式のリターンの決定的な違いは、リターンの予測可能性です。通常、債券の方がより確実にリターンの予測ができます。例として、2,000ドルを10年満期の固定利付債(クーポンは年率5%)に投資した場合と、株式(配当は年率5%)に投資した場合を比較してみましょう。

一見どちらも同じように見えますが、2つの大きな相違点があります。

  1. 債券のクーポンの支払額は年100ドルと確定しています。一方、株式の配当額は、毎年違う可能性があります。
  2. 最初に投資した2,000ドルは、債券の場合満期に同額が返ってきますが、株式の場合、株価によって、2,000ドルを上回ることもあれば下回ることもあります。

株式と債券のリスクとリターンの関係

この数十年で、債券は全世界で100兆ドルの市場規模に拡大しました。当然ながら、債券にはさまざまな種類があり、リスクとリターンの特性はそれぞれ異なります。

しかし、ほとんどの債券投資では、定期的な収入と元本保全を追求します。そのため、債券投資は一般に、株式投資よりも通常リスクが低いと考えられています。

下の図はリスクとリターンの関係において、債券が株式や他の資産と比較して、どのような位置にあるのかを大まかに表したものです。