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短期経済予測

脆弱な移行期 (追加的)緩和政策が下支え

脆弱な移行期 (追加的)緩和政策が下支え

9月に開催した短期経済予測会議(シクリカル・フォーラム)では、世界各地からPIMCOの投資プロフェッショナルがニューポートビーチに集まり、向こう1年間の投資に重要な意味を持つとPIMCOが考えるトレンドを見出すべく、グローバルな市場と経済の状況を議論しました。アジア地域は、PIMCOが描く多速度の世界において、成長ペースが遅い地域に明確に分類されます。中国などの一部の国では経済成長率の絶対水準が依然として比較的高いものの、アジア地域全体は脆弱な移行期に入り、多くの国では経済成長率が低下したり潜在成長率を下回ったりしています。このような状況を踏まえると、政策当局が利下げや通貨安政策を通じて短期的な経済成長を下支えしようとする中で、地域全体の金融環境はさらに緩和される可能性が高いでしょう。

経済見通し

厳しい環境の下、金融緩和の波が押し寄せるアジア

厳しい環境の下、金融緩和の波が押し寄せるアジア

アジア地域での予測における主な変更点として、中国経済の成長見通しをさらに小幅に下方修正し、国内総生産(GDP)の成長率予想を6%台前半に引き下げました。実質借入金利は変化せず高水準で推移しています。日本では昨年の消費増税の延期と日本銀行の量的緩和プログラムの拡大を受けて、昨年後半の定義上の景気後退からの回復をみると予想しています。オーストラリアの見通しにおいては、脆弱な内需、低調な国民所得の伸び、貿易加重為替レートの高止まりという状況を踏まえ、オーストラリア準備銀行(RBA)は向こう数カ月間に政策金利を再び引き下げ、金融緩和を長期にわたって継続することを余儀なくされる可能性が高いでしょう。

経済見通し

2015年も経済成長の向かい風が吹き続けるアジア

2015年も経済成長の向かい風が吹き続けるアジア

​アジアでは、予想される更なる政策支援、コモディティ価格の大幅な下落、米ドルの大幅な上昇という3つの共通のテーマが、地域全体に影響するとPIMCOではみています。日本が引き続き流動性の罠からの脱却に取り組み、中国が信用拡大や投資への依存度の低い成長モデルへの移行を試みているのに対し、オーストラリアでは依然として所得と内需が鉱業セクターに強く依存しています。PIMCOの短期見通しを踏まえると、豪ドルのイールドカーブの中期ゾーンのポジションは比較的金利リスクが限定的なようであり、また、日本ではイールドカーブのフラット化を予想するポジションが選好されるほか、2015年は、円と豪ドルを対米ドルでアンダーウエイトとするポジションが、ファンダメンタルズ面やテクニカル面から下支えされるでしょう。

Adam Bowe

債券ポートフォリオ・マネージャー


アダム・ボウ、CFA
エグゼクティブ・バイス・プレジデント
シドニーを拠点とする債券ポートフォリオ・マネージャー。2011年にPIMCOへ入社する以前はチューダー・インベストメント・コーポレーションにてグローバル・マクロ・リサーチおよびトレーディングに従事。それ以前は、シドニーのUBSグローバル・アセット・マネジメントにディレクターおよびポートフォリオ・マネージャーとして勤務し、幅広く債券プロダクトを運用した。クイーンズランド・インベストメント・コーポレーションでキャリアをスタートさせ、グローバル経済およびクレジット・リサーチを担当し、またキャッシュおよびショート・デュレーション・ポートフォリオの運用に携わった。投資業務経験16年。 シドニー工科大学より計量ファイナンスの修士号を取得。クイーンズランド大学より商学士号(優等学位)、経済学士号を取得。