主要なアセットクラスとその相違点

投資目標を達成するにはポートフォリオの構築が鍵となります。 主要なアセットクラス(資産クラス)が全体でどのように機能するか、一般的な原則を理解することが、適切に分散されたポートフォリオの基礎となります。

投資目標を達成するにはポートフォリオの構築が鍵となります。 主要なアセットクラス(資産クラス)が全体でどのように機能するか、一般的な原則を理解することが、適切に分散されたポートフォリオの基礎となります。

伝統的なアセットクラス

主要なアセットクラスは債券、現金および現金同等物、株式です。 債券と現金および現金同等物は伝統的に守りのアセットクラスとみなされ、多くの投資家は定期的な収入の獲得源として利用します。

一方、株式、オルタナティブ(代替)投資、不動産は、長期的な値上がり益を狙う成長資産と考えられています。

各資産にはそれぞれのリスク・リターン特性があります。 現金および現金同等物は最もリスクが低いと考えられていますが、同時に期待リターンも最も低くなります。 逆に株式やオルタナティブ投資のリスクは大きいものの、期待リターンは高くなります。

不確実性の高い市場では、投資家は通常以上の現金および現金同等物を保有し、全体のリスクを減らそうとします。 しかしながら、慎重に少し多めのリスクを取り、全体の振れ幅を管理しながら徐々に期待リターンを高めていくことも可能でしょう。

リスクと期待リターン

債券投資と株式投資の違いに関するさらに詳しい内容については、シリーズ1:トピック3「債券と株式の違い」をご参照ください。

オルタナティブ(代替)アセットクラス

オルタナティブの定義は確立しておらず、幅広い種類の投資が含まれます。 一般的にオルタナティブ投資とは、主要なアセットクラスである株式、現金および現金同等物、債券以外への投資を指します。

オルタナティブ投資の例としては、商品投資、プライベート・エクイティ(未公開株式)、インフラストラクチャー投資、ヘッジファンドなどがあげられます。 時間とともに、あるオルタナティブ投資が主流の投資へ変わっていく可能性があります。

成長ポートフォリオにおける債券の役割をより理解するためにケーススタディを見る ケーススタディを見る

オルタナティブ投資がポートフォリオに組み入れられるのは、通常次の2つの重要な理由からです:

  1. 分散:ポートフォリオにおいて、他の資産と異なるリスクとリターンを提供します。
  2. インフレヘッジ:インフレはリターンに大きな影響を及ぼす可能性があります。 コアとなるポートフォリオの周りをインフレヘッジとなる非伝統的資産によって固めることで、投資家は一層広い経済環境を最大限に活かすことができます。

たとえば、インフレ率が高い経済環境では、不動産やコモディティなどの資産のパフォーマンスは(下のグラフに説明されている通り)高くなるでしょう。

Investments in different inflationary environments circle chart

分散の役割

適切に分散されたポートフォリオでは、アセットクラスだけでなく各アセットクラス内の個別投資も分散されています。 分散されたポートフォリオを維持することで、投資家は経済の変化に備えることが可能となり、投資機会を捉えるだけでなく、過剰集中によるリスクを最小化することができます。

株式同士の分散は、異なるセクターや異なる国や企業への投資によって行うことができます。 債券の分散も同様に、異なるセクターや異なる国、発行体、債券の種類によって行うことができます。 債券に関する詳しい説明は、シリーズ1「債券の基礎」をご参照ください。

債券の投資家は、世界の広範な種類のセクターからの選択が可能で、各セクターは異なるリスク・リターン特性を持っています。 下の「キルト」のような図は、過去10年における多様な債券セクターの年率リターンを、最低から最高までランク付けしたものです。 これを見ると、パフォーマンスには大きな幅があり、毎年パフォーマンスの良いセクターはひとつも無いことが分かります。

*表の年率リターンは将来の運用成果を示すものではありません。