インベストメント・コミッティー

ボラティリティに希望の光あり

高まる市場ボラティリティを活かすには、投資家は忍耐強く、守りを固めつつ、柔軟な姿勢を取ることが必要です。グループCIO、ダニエル・アイバシンがご説明します。

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フィッシャー: デビッド・フィッシャーです。今回もグループ最高投資責任者(CIO)のアイバシンと、PIMCOのインベストメント・コミッティー(IC)における最近の議論をご紹介します。

最近の市場は興味深い動きをしています。今年第1四半期に入って、昨年第4四半期の流れがやや反転しています、。市場にバリュエーションを見出すうえで、ICではこうした動きをどうみていますか。たとえば、エマージング市場や社債、バンクローンをどう見ているのかお聞かせください。

アイバシン:2018年末にはかなりのボラティリティが見られました。第1四半期に入って、債券市場のリスクの高いセグメントのほとんどはかなり回復しています。現在のバリュエーションを見ると、クレジットセクター全般で引き続きある程度タイトになったとしても意外ではありません、。

最近、各国中央銀行の発言はハト派色がかなり強まっていますし、市場の懸念材料になっているいくつかの問題については、なんらかの形で短期的な解決が図られる可能性があります。貿易問題はその1つであり、ブレグジット(英国のEU離脱)も十分その可能性があります。

セクター全般について、現時点では分散を進めるのが理にかなっていると考えています。

企業クレジットについては、引き続きファンダメンタルズを最も懸念しています。バンクローンはとくに保守的に、慎重な姿勢を取るべき分野だとみていますが、投資適格債やハイイールド債の分野でも同様です。

選好するセクターとしては、引き続きクレジット市場の住宅関連セグメントが挙げられます。住宅開発のペースは今後も鈍化するとみていますが、景気がさらに軟化したとしても、抵抗力があるとみられるのがこのセグメントです。

エマージング市場についても言及しておくべきでしょう、。エマージング市場には、ポートフォリオの分散を図る機会がかなりあるとみています。ただし、非常に重要な点として留意しておくべきなのは、2018年初頭にボラティリティが上昇した後、、エマージング市場のアセットクラスの大半のセグメントはあまり話題になりませんでしたがアウトパフォームしており、2018年後半、企業クレジット市場の伝統的なセグメントがアンダーパフォームする中で、きわめて好調だったということです。

つまり現在は、戦術的な面でエマージング市場を引き続き選好していると言えます。セクター内では幅広い戦略で運用しています。また、エマージング市場はアセットクラスとしても長年改善しています。

ある意味より簡単に収益をあげられたといえますが、そうした領域でも、エマージング市場が現地通貨建てで安値をつけた昨年半ばにエクスポージャーを増やした程度に若干リスクを落とすことが理に適っていると思います。

何度かボラティリティに言及されましたが、ICがここのところ重視しているのがボラティリティだということですね。

今後の市場のボラティリティを予想されていますが、当然ながらボラティリティを予想することと、投資家のボラティリティへの対応を手助けすることは多少の違いがあると思います。今後も続くと予想されるボラティリティに抵抗力のあるポートフォリオを自ら組もうとする投資家の方々に、アドバイスをお願いします。

アクティブ型資産運用会社として、今は忍耐強く、守りを固め、柔軟であるべき環境だと申し上げたいと思います。

PIMCOでは250名超のポートフォリオ・マネジャーがチームを組み、セクター別のバリューについて見方を共有しています。

向こう数年の市場見通しで魅力的なのは、現在のボラティリティがオーバーシューティングにつながると見ている点です。投資家のお客様にとって柔軟な運用委託がプラスになる環境だと考えています。これは投資するセクターを大きく変えるという意味ではありません。予測できない方針を取るという意味ではなく、ボラティリティがあり、バリュエーションのオーバーシュートが見られる時期に的を絞り、そうしたボラティリティに合わせてポートフォリオの微調整やアセットアロケーションを変更、あるいは流動性を必要としている他の市場参加者に対応するといったことを意味します。

フィッシャー: つまり、別の言い方をすると、ダイナミックとは必ずしも予測不能という意味ではないということですね。

アイバシン:その通りです。PIMCOにとってお客様に私共の方針やポートフォリオ全体の潜在的な運用結果の幅をご理解いただくことは重要ですが、景気サイクルにおける現段階、つまり景気サイクル終盤とみていますが、柔軟性が何より重要だと考えています。そして、その柔軟性があればこそ、お客様の目標達成のお手伝いすることができると考えています。

フィッシャー: そこで最後の質問です、ポートフォリオ・マネージャーが投資機会にアクセスする能力についてです。PIMCOでは、投資商品のストラクチャーが重要な役割を果たしているとよく言われます。この点についてのお考えを聞かせてください。

アイバシン:現在の市場環境では、投資商品のストラクチャーは非常に重要なものです。同日のうちにお客様による資金投入・引出が可能な従来型の商品では流動性管理がきわめて重要です。一方、より恒久的な資本や長期に資本がロックアップされる戦略では流動性はそこまで重要ではありません。

アイバシン:PIMCOはかなり柔軟に資産運用をお引き受けすることができます。より複雑な戦略で投資を行うことにより、流動性が高く、投資が容易なほかの戦略に比べて流動性は若干低くとも相対的に高いバリューをご提供することが可能です。

つまり、繰り返しになりますが、現在のような環境では、ポートフォリオ・マネージャーの目から見ると私自身やほかのチームメンバーもそうですが、より永続的な形で資本をPIMCOに託していただけた方が最終的なお客様に大きな価値をお届けできる可能性が高くなります。

フィッシャー: 本日はありがとうございました、ご覧いただきありがとうございました。



ご留意事項


2019年2月27日撮影

PIMCO役職員の情報は特に言及のない限り2018年12月31日のデータ。

PIMCOの運用によるお客様の運用目標達成が保証されているものではありません。

過去の実績は将来の運用成果を保証または示唆するものではありません。

全ての投資にはリスクが伴い、価値は下落する場合があります。債券市場への投資は市場、金利、発行体、信用、インフレ、流動性などに関するリスクを伴うことがあります。ほぼ全ての債券及び債券戦略の価値は金利変動の影響を受けます。デュレーションの長い債券及び債券戦略は、より短い債券及び債券戦略と比べて金利感応度と価格変動性が高い傾向にあります。一般に債券価格は金利が上昇すると下落し、現在のような低金利環境ではリスクが高まります。債券取引におけるカウンターパーティーの取引能力の低下が市場流動性の低下や価格変動制の上昇をもたらす可能性があります。債券への投資では換金時に当初元本を上回ることも下回ることもあります。外貨建てあるいは外国籍の証券への投資には投資対象国の通貨価値の変動や経済及び政治情勢に起因するリスクを伴うことがあり、新興成長市場への投資ではかかるリスクが増大することがあります。流動性の低い証券への投資は必ずしも優位な時期や価格で売却できない場合があり、ポートフォリオのリターンを減少させる可能性があります。分散投資によって、損失を完全に回避できるわけではありません。

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