景気サイクルの後期のボラティリティ上昇時には、特有の投資機会が多く生まれる傾向があります。最近のボラティリティ上昇で必要以上に敬遠されてきた3つの魅力的な機会をご紹介します。
一つ目は貯蔵やパイプラインなどの米国の中流エネルギーセクターのMLPです。原油・天然ガス・液化天然ガスなど世界のエネルギー需要に対し、米国の役割はますます高まっています。中流セクターはこの動きの要で、成長が期待されます。このセクターのレバレッジはここ数年大きく低下しましたが、過去の水準よりも大幅に割安で取引されています。配当利回りは8%に近く、マルチアセット・ポートフォリオには魅力的な資産です。
二つ目は英国の銀行です。合意無きEU離脱の懸念からスプレッドは大きく拡大しています。しかしPIMCOではその確率は低いとみています。また ほとんどの英国の銀行の資本基盤はここ数年で大きく改善しています。イングランド銀行が行ったストレステストでも、マクロ環境の悪化に対する頑強さが明らかになりました。
最後に、中国の大手不動産開発企業のドル建て債券に注目しています。中国の大幅な景気減速を懸念して、スプレッドは昨年2.5~3.0%拡大しました。以来中国政府は政策金利の引下げや住宅ローンの緩和、国内の資金調達拡大や財政刺激策といった政策を実施しています。従って上位B格や下位BB格銘柄のドル建て利回り7~9%のリターンは魅力的です。
ご留意事項
全ての投資にはリスクが伴い、価値は下落する場合があります。債券市場への投資は市場、金利、発行体、信用、インフレ、流動性などに関するリスクを伴うことがあります。ほぼ全ての債券及び債券戦略の価値は金利変動の影響を受けます。デュレーションの長い債券及び債券戦略は、より短い債券及び債券戦略と比べて金利感応度と価格変動性が高い傾向にあります。一般に債券価格は金利が上昇すると下落し、現在のような低金利環境ではリスクが高まります。債券取引におけるカウンターパーティーの取引能力の低下が市場流動性の低下や価格変動制の上昇をもたらす可能性があります。債券への投資では換金時に当初元本を上回ることも下回ることもあります。外貨建てあるいは外国籍の証券への投資には投資対象国の通貨価値の変動や経済及び政治情勢に起因するリスクを伴うことがあり、新興成長市場への投資ではかかるリスクが増大することがあります。マスター・リミテッド・パートナーシップ(MLP)への投資では、パートナーシップに影響を与える事項への投票権につき、権利と規制手段が制限されるなど、株式とは異なるリスクが含まれています。MLPは米国で組成され、一定の税制上のリスクが伴います。一般ユニットホルダー、劣後ユニットホルダー、ジェネラル・パートナーまたは経営陣との間で利益相反が生じる可能性があります。MLPは、一般に株式市場に影響を与えるマクロ経済やその他の要因、金利期待、エネルギーセクターやMLPに対する投資家のセンチメント、特定の発行体の財政事情の変化、または特定の発行体の予期せぬ不芳なパフォーマンスなどの影響を受ける可能性があります。MLPの現金分配は保証されたものではなく、個別のパートナーシップの適切なキャッシュフロー創出能力に依存しています。特定の証券や種類の証券の信用格付により、ポートフォリオ全体の安定性や安全性が確保されるわけではありません。個別の銘柄、および発行体の信用格付はそれらの信用度を示すため付与されており、一般的には、信用格付会社スタンダード・アンド・プアーズ、ムーディーズ、フィッチそれぞれ、最高格付のAAA、Aaa、AAAから最低格付D、C、Dまでの幅があります。分散投資によって、損失を完全に回避できるわけではありません。
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