PIMCOでは長年様々な業務を担当してきましたが、PIMCOの市場へのアプローチは一貫しています。
私は20年にわたりクレジット戦略の運用を担当しています。クレジット運用においては運用規模が大切です。PIMCOはクレジット運用における世界最大級の運用会社の一社として、世界中に豊富なリソースを有しています。ボトムアップの企業分析を行う60人以上のクレジット・アナリスト、債券の銘柄ごとに丹念に投資機会を見出す40人以上のクレジット・ポートフォリオ・マネージャー、企業の資本構造のなかで相対価値を分析する専門の定量分析・アナリティクスチーム、そして独立したリスク管理の専任担当者が、世界の様々な市場のリスクと期待リターン評価を行っています。
約50年に及ぶ歴史において、PIMCOは数々のクレジット・サイクルと困難を経験しました。クレジット運用には試練が付き物です。しかしPIMCOの特徴の一つとして非常に規律のあるリスク管理があげられます。
2006年5月に「For Sale(販売中)」と題したレポートを発表し、米国の住宅価格急落と景気後退の可能性について警告しました。リスクを抑えたPIMCOのクレジット運用に対するお客様の疑問にお答えするものでした。2007年初の時点でPIMCOは 住宅価格が、市場予想よりもはるかに大きく下落すると確信していました。ファンダメンタルズは悪化しはじめていました。PIMCOのアプローチは数四半期早すぎたものの、2008年にはついにファンダメンタルズが崩壊し大暴落しました。
しかしこの時PIMCOは、お客様にとって有益な多くの投資機会をとらえることができました。長期的な視点を持ちつつボトムアップのファンダメンタルズに注意を払い、市場と異なる独自の見方を持つ重要性をこの時に改めて確信しました。
様々な業種の企業と永年かけて築いてきた関係は、異なるセクターや業種において変化する状況を読み取る大きな武器となります。特に市場の混乱期や困難な時期において大いに役立ちます。PIMCOのクレジット・アナリストは 高格付け企業から低格付け企業まで見ている業界のエキスパートです。あらゆる業種をカバーし、独自の格付けをポートフォリオ内の銘柄に付与しています。これまでにPIMCOが独自で付与した格付けは その約1/3が格付け機関とは異なっています。
クレジット市場は今後数十年の間困難に直面する可能性があります。永久に元本が棄損される分野も出てくるかもしれません。しかしこれまでのクレジット・サイクル同様、やがては修復され回復すると考えています。そこに辿り着く道は平坦ではないかもしれませんが、忍耐強く規律を持って臨めば、長期的にお客様にアルファ(超過収益)をご提供し続けることができると考えています。
ご留意事項
2020年4月21日収録
過去の実績は将来の運用成果を保証または示唆するものではありません。債券市場への投資は市場、金利、発行体、信用、インフレ、流動性などに関するリスクを伴うことがあります。ほぼ全ての債券及び債券戦略の価値は金利変動の影響を受けます。デュレーションの長い債券及び債券戦略は、より短い債券及び債券戦略と比べて金利感応度と価格変動性が高い傾向にあります。一般に債券価格は金利が上昇すると下落し、現在のような低金利環境ではリスクが高まります。債券取引におけるカウンターパーティーの取引能力の低下が市場流動性の低下や価格変動制の上昇をもたらす可能性があります。債券への投資では換金時に当初元本を上回ることも下回ることもあります。本資料で言及した投資戦略が、あらゆる市場環境においても有効である、またはあらゆる投資家に適するという保証はありません。投資家は、自らの長期的な投資能力、特に市場が悪化した局面における投資能力を評価する必要があります。投資判断にあたっては、必要に応じて投資の専門家にご相談ください。
特定の証券の信用格付により、ポートフォリオ全体の安定性や安全性が保証されるものではありません。個別の銘柄、および発行体の信用格付はそれらの信用度を示すため付与されており、一般的には、信用格付会社スタンダード・アンド・プアーズ、ムーディーズ、フィッチそれぞれ、最高格付のAAA、Aaa、AAAから最低格付D、C、Dまでの幅があります。
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