3月8日は国際女性デーです。PIMCOでは、この機会を称え、職場におけるインクルージョン(包摂性)の重要性について従業員の視点を把握し、活かすべく、従業員リソースグループ(ERG)のメンバー3人から経験談を聞き、知見を集めました。こうした従業員主導のグループは、多様でインクルーシブで公平な文化を育むよう努めています。 グロリア・エゼアコー、 人事担当シニア・バイス・プレジデント。 米国、PIMCOブラックERGメンバー。 問:キャリアにおいて最も影響を受けたもの、最もモチベーションを高めたものを教えてください。 長年にわたり、応援してくれるメンターに恵まれ、職場で伸び伸びと自分らしさを発揮でき、私ならではの視点を共有できる場を与えられてきたのは幸運でした。黒人女性でナイジェリア移民の子である私が、金融業界で働くのは容易なことではなく、部屋の中で黒人女性は私1人、ということもしばしばでした。素晴らしいメンターや支援者から指導を受け、強みを活かせるポジションに抜擢してもらえたことで、キャリアを築くことができました。メンターには、企業社会でうまく生きていくうえでの暗黙のルールを教えてもらいました。これらのルールは手引書に書かれているわけではありません。 往々にして人は、間違ったことを言ったり、女性を怒らせたりすることを恐れてフィードバックを躊躇います。黒人女性なら尚更です。だからこそ、幹部層に多様なリーダーを揃えることがとても重要で、それにより、多様な視点をもたらしてくれる幅広い人々と繋がることができます。これが、インクルーシブな文化を持つ意味だと思います。 問:どのような方法で、多様なトップクラスの人材を惹きつけ、引き留めているのか教えてください。 従業員がPIMCOに入社した時点からキャリア全体を通して活躍するために、どのように影響を与えられるかを見ていくのが、わたしの役割です。インクルージョンの文化を創り出すことが重要です。多様な視点や意見は、問題解決を促し、創造性を育みます。そのためには、従業員には嘘偽りのないありのままの自分でいてもらうこと、幹部人材がそのように受け止められることが必要です。人材を探すにあたっては、偏見を持たず、広く網を張って機会を探すことが肝要で、そうすることで偏見があることで視界に入ってこなかった人材にアクセスすることができます。私自身がそうですが、一般的でない経歴の持ち主を多く採用することで、PIMCOの文化に多様な視点をもたらすことでき、その結果、組織がさらに強化されます。 ヘザー・ウォレス、 シニア・カウンセル、シニア・バイス・プレジデント。 PIMCOプライドERG、EMEAのメンバー。 問:女性として、またLGBTQ+コミュニティの一員として、受け入れられ、評価され、尊重されていると感じるために、雇用主に求めることを教えてください。 私が企業文化に求めるのは、ダイバーシティ&インクルージョン(多様性と包摂性)へのコミットメントを育むことができる、4つのコア・バリューです。これらを4つの「C」と呼びたいと思います。つまり、卓越性へのコミットメント(commitment)、創造性(creativity)の文化、繋がり(connections)をつくる能力、協力的(collaborative)な環境です。私は意欲的で勤勉な女性として、卓越性へのコミットメントが、お客様へのコミットメントに留まらず、従業員にまで及ぶ組織で働きたいと思っています。それは効果的なリーダーシップと真にインクルーシブな能力主義を取り入れることで実現すると考えられます。 創造性の文化を重んじるのは、その源泉に多様な視点があり、それがイノベーションと生産性向上につながり、ひいては組織が進化し、真の変革をもたらすことができると考えられるからです。 どのようなキャリアであっても成功するには、持続的な職業上のつながりのネットワークを構築する能力が鍵になります。それを実現するには、お互いを理解する努力が必要ですが、特に違いを理解することが重要です。他者とコミュニケーションをとり、説得し、指導する上で、人が違えば方法も違ってしかるべきだと思います。PIMCOでは素晴らしい人間関係を築くことができ、継続してキャリア開発ができています。ロールモデルとしてとても魅力的な女性の上司や、LGBTQ+の仲間と一緒に働くことができて、とても恵まれています。 最後になりますが、マネージャーとして、またチームの一員として、私は協力することの重要性を痛感しており、チームの全員が同じように尊重され、評価され、意見に耳を傾けてもらえると感じられる環境づくりに励んでいます。ダイバーシティ&インクルージョンの職場環境を推進するうえで、PIMCOの成長と進歩へのコミットメントは明確であり、将来に向けたビジョンにわくわくしています。 アダム・ボウ。 エグゼクティブ・バイス・プレジデント。 ポートフォリオ・マネージャー。アジア太平洋、PIMCOファミリーズERGのメンバー。 問:あなたにとって職場におけるダイバーシティ&インクルージョンが重要な理由を教えてください。 私は金融業界で働く中年の白人男性として、職場での機会均等を明白に支持するタイプに見えにくいことを意識しています。しかしながら、個人的にも、また仕事上でも、私にとってジェンダー平等はとても重要です。私はシングルマザーと2人の姉妹という、女性ばかりの家庭で育ちました。現在は素晴らしい妻と4人の子どもに恵まれましたが、そのうち2人が娘です。そのため私には、個人的レベルで、職場における女性の機会平等を推進する特権があると言わせてください。そして仕事の上では、女性が重要な役割を担うチームで、高いパフォーマンスの達成を目指して共に働くことで、キャリア全体を通して恩恵を受けてきました。実際、この業界に入って最初の2人のマネージャーは、子育てや家族の世話をしながら、債券トレーディング・デスクとして活躍している女性でした。インクルーシブな職場のパワーを直接目の当たりにしたことで、私は自分の人生で関わる多くの女性に、誰もが歓迎され、評価され、尊重されていると感じられる環境で活躍する機会を持って欲しいと思います。 問:「PIMCOファミリー」が、職場のインクルージョンを支援するために、アジアでどんな取り組みをしているか教えてください。 従業員が女性か男性かにかかわらず、子育てや高齢の親の介護に携わる従業員に対し、可能な限り幅広く支援する取り組みを行なっています。育児休暇の取得促進、退職計画の立案支援、学校選択時の複雑な教育制度の解説など、様々なイベントを開催しています。初めて親になる人のための相談プログラムNESTは、初めて親になる従業員、特に初めて母親になる人たちに役立っています。 PIMCOの「女性と投資」のイニシアチブについて、さらに詳しく知る。
アセットアロケーション展望 プライムタイムを迎えた債券投資 PIMCOの2024年の見通しでは、傑出した資産クラスとして債券に注目しています。その堅調な見通しや強靭性、分散効果のほか、株式と比較しても魅力的なバリュエーションを提供しています。