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2019年国際女性デー:資産運用業界にとっての意味合い

正しい方向に進みつつあるものの、金融業界の男女平等にはまだ遠い道のりがあります。

この20年で、金融業界における女性を取り巻く環境は大きく変わりました。コンサルティング会社マーサーの調査によれば、今日、金融業界の社員の46%は女性が占めています。しかし、その増加した割合の多くはジュニアレベルの社員で、幹部クラスはわずかに15%、CEOレベルで金融会社を動かす女性の割合はわずか4%に過ぎません。

3月8日は国際女性デーですが、金融業界は正しい方向に向かいつつあるものの、男女平等にはまだ遠い道のりであることを認識せずにはいられません。

なぜ格差は消えないのか?

金融業界において、ジュニアレベルと幹部クラスの違いは明らかです。コンサルティング会社オリバー・ワイマンによる2016年の調査「Women in Financial Services(金融業界における女性)」によると、金融業界における女性のキャリアは相対的に短く、女性が直面する家族との生活バランスとキャリアの維持という大きな課題により、キャリア半ばで業界を去る割合が大きいことが報告されています。

この男女格差は、業界内でのキャリアップを望む女性だけでなく、多様なスキルを持った人材を失うことになる企業にとっても不幸なことです。女性は男性と違った視点でリスク管理を行いながらも、男性と変わらないリスク調整後のリターンをあげていることは、多くの研究で報告されています。他社と差別化した相関性のないポートフォリオ・リスクを積極的に追求する金融会社にとって、さまざまなアイデアや戦略を生み出す多様性を持った人材を失うことは明らかな痛手となります。

未来のリーダーへの投資

とはいえ近年、金融会社も才能豊かな女性を惹きつけ、長く活躍してくれるように様々な改善策を講じています。PIMCOのGirls Who Invest(ポートフォリオ・マネジメントにおける女性の地位向上に特化した非営利団体)とのパートナーシップは、業界の男女格差をなくすことを目的とした、企業としてのインクルージョンとダイバーシティのイニシアティブの一環です。PIMCOはこの団体の強力なスポンサーとして、2030年までに運用を担当する女性が30%になることを目標に、資産運用業界における将来の女性リーダー養成のための投資を行っています。

2019年国際女性デーのテーマは「Balance for Better」です。金融業界は着実に前進しているものの、そのテーマに照らせば、全ての地位において男女平等という目標にはまだほど遠いことに気づかされます。

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エリン・ブラウンはニューポートビーチを拠点とするマネージング・ディレクター。マルチアセット戦略担当のポートフォリオ・マネージャーで、PIMCOブログの寄稿者。

著者

Erin Browne

Portfolio Manager, Multi-Asset Strategies

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