4月23日のフランス大統領選第1回投票において、穏健な中道派のマクロン氏が極右で反体制派のルペン氏とともに2週間後の決選投票に駒を進めたことに、金融市場は安心感を覚えた様子でした。この結果は予想通りだったとはいえ、ルペン氏が予想を大幅に上回る勝利を収めるという「レフトテール」リスクが、欧州の資産には明確な重しとなっていました。開票 結果を受けた24日の市場動向から確認されたように、少なくとも一時的には重しは取り除かれたようですが、⻑期的には慎重な姿勢が肝要であるとPIMCOではみています。

昨年の傾向とは異なり、世論調査の結果は概ね正確で、マクロン氏は約24%、ルペン氏は約22%の票を獲得しました。マクロン氏が政界入りして間もないことや、有権者がルペン氏を支持すると回答することを躊躇した可能性を踏まえ、市場では世論調査の結果が正しくない のではないかとの懸念が存在していましたが、結果的に、その懸念は実現しませんでした。

5月7日に予定される決選投票に関しては、世論調査ではマクロン氏がルペン氏を20ポイント以上リードしていることや、主流派の候補者がマクロン氏の支持を表明していることを踏まえると、マクロン氏が余裕をもって勝利を収める見通しです。何らかの想定外のショックが生じない限り、穏健な大統領が誕生するでしょう。

大方の予想通り、24日の市場ではリスクオンの流れが優勢でした。欧州の株式や金融セクターなど、ルペン氏が大勝するリスクによって特に押し下げられていたセクターは、安心感から大きく値を上げました。PIMCOでは、向こう数週間はこの流れが続くとみています。 また、今回の選挙結果によって欧州の短期的なレフトテール・リスクが低下したとの見方には賛同するものの、フランスに限らず政治の不確実性が解消されていないことや、債券市場ではバリュエーションが相応に割高であることを念頭に、引き続き欧州関連のリスク・テイクには慎重姿勢を保つことをお勧めいたします。

著者

Eve Tournier

汎欧州クレジット・ポートフォリオ・マネジメント統括責任者

Philippe Bodereau

ポートフォリオ・マネージャーおよびグローバル金融リサーチ統括責任者

Nicola Mai

ソブリン・クレジット・アナリスト

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