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短期経済予測

​欧州は転機を迎えたか

​欧州は転機を迎えたか

向こう1年間において、ユーロ圏では内需が主な原動力となり実質国内総生産(GDP)成長率は1.75%に、インフレ率は1.25%近辺まで上昇すると予想しています。英国では、向こう1年間の実質GDP 成長率は2.25%~2.75%、インフレ率は1.25%~1.75%のレンジで推移するとみています。ユーロ圏における短期経済見通しを踏まえ、金利に関しては、利回りがマイナスとなっている短期ゾーンと、ボラティリティの上昇やECB(欧州中央銀行)が中長期的にリフレに成功する可能性を十分に反映していないように思われる長期ゾーンのアンダーウエイトを据え置いています。一方で、ECBの量的緩和プログラムが2016年9月以降まで延長される可能性を十分に織り込んでいない中期ゾーンや、欧州周縁国(イタリアとスペイン)のスプレッドをオーバーウエイトとします。外国為替市場では、対米ドルでのユーロのアンダーウエイトを据え置いています。

経済見通し

欧州中央銀行の政策で「欧州病」を克服できるか

欧州中央銀行の政策で「欧州病」を克服できるか

向こう1年間に、ユーロ圏の実質国内総生産(GDP)成長率は1.5%程度に、CPIは1.0%にそれぞれ上昇すると予想しており、経済成長率の上昇とユーロ安がコア消費者物価指数(CPI)の低下に歯止めをかけるのに十分な要因となると考えます。英国では、経済成長率は2.5~3%となり、インフレ率は中央銀行の公式目標である2%近辺の1~2%のレンジ内で推移すると予想しています。欧州中央銀行(ECB)のプログラムの規模に鑑みると、この先数カ月間も、このテクニカルな資金フローが引き続き投資戦略を策定する上で中心的なテーマになる可能性が高いでしょう。デュレーションの長期化により収益が発生するカーブ上の最適なポジション、周縁国のスプレッドのオーバーウエイト、厳選した民間企業のクレジット、米ドルに対するユーロのアンダーウエイトなどを選好していく見込みです。ECBによる資産買い入れの結果生じる超過準備金の金利が-0.20%となっている状況から、投資家がマイナス金利を敬遠して他の資産などにシフトしようとする結果、貨幣の流通速度は上昇するかもしれません。そのような動きはグローバルな資本市場に重要な意味合いを持つ可能性があります。

経済見通し

財政統合なき金融政策の限界を試す

財政統合なき金融政策の限界を試す

向こう1年間にユーロ圏の経済成長率は、現在の年率0.5%から依然として極めて低い1%程度に加速するとPIMCOでは予想していますが、インフレ率が極めて低いことは、需要に問題があることを示しています。 ECBが短期的にバランスシートを拡大すると見込まれる中で、ECBが国債を大量に買い入れる一方、政府が何も政策を講じないことが、経済成長にとっての最大のリスクになるでしょう。PIMCOでは、欧州周縁国および金融銘柄を中心とする欧州の社債を引き続きオーバーウエイトとする一方、中核国のイールドカーブの超長期ゾーンおよび対米ドルでユーロをアンダーウエイトとする見通しです。

Lorenzo Pagani

ポートフォリオ・マネージャー


ロレンツォ・パガーニ、Ph.D.
マネージング・ディレクター ミュンヘンを拠点とするポートフォリオ・マネージャーで、欧州国債および欧州金利デスクの統括責任者。欧州ポートフォリオ・コミッティーのメンバーおよびカウンターパーティー・リスク・コミッティーのメンバーも務める。2004年にPIMCOへ入社する以前は、マサチューセッツ工科大学(MIT)の原子力工学部やイタリアのプロクター・アンド・ギャンブルに勤務した。投資業務経験15年。 マサチューセッツ工科大学より原子力工学の博士号を取得。マサチューセッツ工科大学スローン・ビジネス・スクールの金融テクノロジーオプションプログラムを卒業し、イタリアのミラノ工科大学およびフランスのエコール・サントラル・パリより科学の共同修士号を取得。