パシフィック・インベストメント・マネジメント・カンパニー・エルエルシー (PIMCO)は、米国カリフォルニア州ニューポートビーチに本社を置く債券運用に特化した運用会社です。1971年にパシフィック・ミューチュアル・ライフ・インシュランス・カンパニー (現商号はパシフィック・ライフ) の子会社として設立され、従業員給付年金プランや財団、基金向けの個別運用サービスを開始しました。1982年までにはパシフィック・ライフからの完全分離と営業拠点の移転を完了しています。
2000年5月、ドイツのミュンヘンに本社を構えるアリアンツSE (旧アリアンツAG以下、「アリアンツ」) がPIMCOの親会社であるPIMCOアドバイザーズL.P.(現商号はアリアンツ・グローバル・インベスターズ・オブ・アメリカL.P.、以下「AGI」)の過半数株式を取得し、この結果パシフィック・ライフは少数株主となりました(以下「アリアンツによるPIMCO買収」または単に「買収」)。2005年6月30日時点でアリアンツはAGIの約97%を保有しており、残りの約3%をパシフィック・ライフが保有しています。買収の条件に基づき、所定の期間にパシフィック・ライフは保有するAGI株をアリアンツの子会社に売却する権利を有し、アリアンツはパシフィック・ライフが保有するAGI株の一部、もしくは全部を購入する権利を有しています。2000年の買収完了によりPIMCOはアリアンツにおけるグローバル債券運用の牽引役となりましたが、現在でも別組織の子会社として独立性を保っています。
債券市場では過去30年以上にわたり特殊化とグローバル化が進みましたが、PIMCOはこうした中、その専門性の強化と業務展開の拡大を進めてきました。現在、PIMCOはグローバル債券市場のほぼすべてのセクターにおいて高度な専門性と豊富な人材を有し、また、本社の他、ニューヨーク、シンガポール、東京、ロンドン、シドニー、ミュンヘン、トロント、香港に拠点を設けています。
PIMCOは創設以来、38年間安定した組織を維持してきました。1980年代初頭に利益分配制度を導入するなど魅力的な報酬制度を確立し、優れた人材の定着を図っています。現在、アリアンツの傘下で、この利益分配制度、すなわち自社株連動型報酬プールは合計で税引き後利益の30%になっています。PIMCOでは、会社の創設とその後の成長に関わってきた幹部職員の多くが、現在も経営に携わっています。
*PIMCO : パシフィック・インベストメント・マネジメント・カンパニー・エルエルシーを意味します。